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コミック 星新一
最近、星新一さんについていろいろ調べてるのですが、
それで、星さんの作品が漫画になってるということを知って、
何かの参考になるかなと思って買いました。
(単純に読みたかったというのもあるけどね)
で、その漫画がけっこう面白かったので、
ちょっとそれについて書きたくなりました。

というわけで以下感想。

2冊あって、どっちも買ったんですが、
個人的には「午後の恐竜」の方が好きかなーと思います。
でも個人的にショートショートとして好きなのがたくさん入ってたのは
「空の門」の方でした。

ちょっとうざったいと思うけど自己満足のために、
以下は細かい話をします。




「ボッコちゃん」@『午後の恐竜』
原作が、かなり有名というか、それこそ代表作のひとつだと思うのだけど、
なかなかうまいこと漫画になってたかなと思いました。
ボッコちゃんのイメージが、まぁ違うとか言う人はいると思うけど
私は良かったかなぁと思いました。
ただ、原作ではボッコちゃんに毒を飲ませる男の背景とかは
書かれてなかったと思うんで、それはアレンジされてるのかなと。
でも悪いことは無い気がする。
個人的に「なんかちがう」と思ったのは
マスターのキャラクターが明るすぎるなというのと、
ボッコちゃん胸大きすぎなんじゃねーの?というところですかね。
最後のシーンは星さんの文章と合う綺麗な感じで好きでした。

「金色のピン」@『午後の恐竜』
これ、原作を読んだことがなかったんですよね。
だから原作と比べてどうとかいうことがわからないんだけど、
ふたりの女性のキャラクタがこんなに明確なのは
星さんの作品では珍しい方に入るのかなと思いました。
(名前もついてるし)
ちょっとしたホラーっぽい感じがする上に
恋愛の要素も入ってて、
面白かったですけど、あーこんなのもあるんだーって思いました。

「天使考」@『午後の恐竜』
これは原作も好きな話だったし印象深かったですが
絵が綺麗で、ミカエルとガブリエルがハンサムだったのが
まず好みで、違和感無く読めました。
もともとコメディの要素が強い作品だけど、
漫画にすると余計その傾向が強くなるというか、
こんなことが起きてたら可愛いよなーって、思いながら読みました。
絵になった分イメージは限定されるけど、
そっちの方が私は好きかもしれないなーと思いました。
星さんの原作を壊してないと思うし、
ふわふわした綺麗な感じも残ってて良かったと思います。

「殺し屋ですのよ」@『午後の恐竜』
これも有名な話で、ドラマになったりしてましたけど(「世にも奇妙な物語」)
なんつーかこう・・・もっと・・・ねぇ・・・。
これ、あんまり上手くいかないものなのかなと思いました。
ドラマも微妙な感じがしたし、
この漫画もあんまり好きじゃないなーと思いました。
「殺し屋」の女のイメージが私の中で多分かなり固定されてて、
それと合わないなと思うからなんだろうけども。
この漫画で特に感じたのは、
殺し屋の本当の仕事の影を途中で匂わせちゃいけないと思う。
殺し屋の人間味は、最後の最後まで要らないと思うのよね。
それから、最初相手が信用していないときに
追い払われかけたとき、ちょっと表情が変わって弱気になるんだけど
原作にはそんな雰囲気無かったし、
もっと冷静で動じない感じの女性をイメージしてたから
あーうーん・・・違う気がすると思いました。

「おーい でてこーい」@『午後の恐竜』
これまたかなり有名な作品で、私が最初にこの話を読んだのは
中学校の頃の英語の教科書だったんですが
その時からこの作品が持つ衝撃は色あせてないです。
今改めて読んでも「こわいなー」と思いますからね。
で、漫画は、物語自身が持つ匿名性というか、
誰が主役でもなく物語が進む雰囲気がよく出ていたと思います。
特に特徴が無い登場人物の描写とか、
最後の建設現場の人の呑気さとか、かなり原作に近くてよかったです。
穴によっていろんなことが解決したように見えていた世界でも、
そんなの関係なく生活している庶民はいっぱいいたはずで、
それが建設現場の人にも見えると思ってるんだけど、
漫画で見るとそれが余計実感されたなと思いました。

「午後の恐竜」@『午後の恐竜』
これは、最初に原作を読んだときの印象より、
切なさが強くなってるような気がしました。
「地球が走馬灯を見る」というのが
ファンタジーだなぁと思いました。
原作を読んだときはぞくっとした印象の方が強かったけど、
この漫画は切ないなーと思いました。
原作を詳細に記憶しているわけではないけど、
最後のほうのお父さんの台詞「そんなことより3人で一緒にいよう」は
漫画のオリジナルじゃないかと思います。
で、その台詞が切なさを強調してるんじゃないかなと。
理解して、受け入れようとする、その悲しい感じが、
原作を最初に読んだときは感じなかったので、
とりあえずもっかい原作を読もうと思いました。

「現代の人生」@『午後の恐竜』
これは、あんまり原作を読んだときの印象が無くて
漫画を読んで、「あー読んだことあるかも」くらいの感じだったので
ほとんど漫画自体の感想になりますが、
でも、これ漫画にするには難しかった作品なんじゃないかと思いました。
漫画にしてしまうとどうしてもそうなるのかわからないけど、
主人公の感情の起伏が大きすぎるように見える。
多分原作の印象だけだったら、
こんなに振れ幅が大きいキャラじゃなかったと思うんだけど。
でも、原作とキャラが違うとか言いながら
原作をただなぞってるだけのようにも見える。
難しいんじゃないのかしら・・・。

「生活維持省」@『午後の恐竜』
これ、すごい!!!!!!!!!!!
私は2冊通してこの漫画が一番好きですね。
ほぼ完璧だったと思います。
原作も好きな作品だというのもあると思いますが、
その再現っぷりが完璧でした。
言葉づかいの細かいところとか、殺し方とか、
少し原作と異なるところがあったかとは思うけど
それがかえって漫画自体を自然に見せることに成功してたと思います。
とにかく素晴らしいと思いました。
最後のシーンも、綺麗でした。
最後の方の台詞「さっきの説明やってみな」は、
多分漫画のオリジナルですが、これがかなり効いてると思います。
死ぬ方の台詞なのに、絵は相方の横顔で、
その相方の表情がまたいいんですよ!
「仕組み」を目の当たりにすることの少しの衝撃と、
受け入れ続けてきたという現実感と、
僅かな恐怖感が、混ざり合わさったような表情で、
これは星さんの原作の文章では
「最後にしてもいいんじゃないか」というような意味の台詞だけで
表現されていたことでしたが、
それが見事に絵になっていたなーと思いました。
あと、いいなと思ったのは、「死神・・・」というときの
お母さんの表情。
やっぱり表情は漫画じゃなきゃ見えないし、
そういう意味で漫画で出来る全部を綺麗にやりきったなと思いました。
この漫画だけもう何十回も読みました。

「夜の事件」@『午後の恐竜』
これは・・・多分原作も読んだことあると思うんだけど
ちょっと具体的に思い出せなかったから確かではないです。
でも漫画をちょっと読んでも、星さんらしいなと感じたので
やっぱり読んだことあったんじゃないかなぁ。
漫画は、宇宙人が可愛かったです。
この手の宇宙人は、実は2冊のうちで多分この漫画にしか出てこないから
(星さんのショートショート自体には結構たくさん出てくるのに)
漫画にするときは描きにくいのかなーと思いましたが
この絵は可愛くてよかったと思います。
地球人が思い描いているいわゆる宇宙人に近くて、可愛くて。

「箱」@『午後の恐竜』
これは原作を読んだことがなかったです。
すぐに原作を読んでみなければならないと思いました。
・・・なんていうかつまり、この漫画だけじゃ
満足できないというか、
星さんの文章で読まなければならんだろう!と、感じたわけです。
悪いわけじゃないんだけど何か煮え切らないというか・・・
オチが漫画じゃよくわからなかったというのもあるというか・・・
まぁ、とにかく急いで原作を読みます。



もう一冊あるんだけど、ちょっと書きすぎたので
それはまた次に書こうと思います。
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